僕とミニラの対立と和解までの記録

 

 

 

突然だが貴方は、ミニラという怪獣を知っているだろうか。

 

 

 

ゴジラ」は、まあ日本人なら誰でも聞いたことくらいはあるだろう。

1954年の上映から約65年、今なお新作が作られ続ける、まさに「王」と呼ぶのに相応しい怪獣だ。

 

 

 

ミニラは、1967年公開のシリーズ第8作『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』にて、ゴジラの「息子」として登場した怪獣である。

 

 

 

世界の大スターゴジラの「息子」を名乗るとは、大きく出たものだ。将来有望で、ゴジラに似てカッコいい怪獣に違いあるまい、と普通は思う。

 

 

 

だが、実際に出て来たのはこれだ。

 

 

 

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これだ。

ミニラ2005 ゴジラ ファイナルウォーズ ムービーモンスターシリーズ



 

 

 

 

これだもの。

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とんだバケモノを生み出してくれたものである。

 

 

 

幼児のような体型と老け切った顔のコントラストが最高にキモい。生え揃わない歯、顔のシワ、全身のブツブツ、妙に人間っぽい手指の造形、その全てがキモさに集約し昇華されている。

 

 

 

しかもこいつ、3作品くらいぶっ通しで登場するレギュラー怪獣である。こんな奴が出てくる映画を90分×3作品=270分も見なければならないのかと思うと、昭和ゴジラシリーズを順に観進めていた僕は頭痛がしたものだ。

 

 

この記事は、僕とミニラの出会い、衝撃、苦悩を描いたドキュメンタリーである。ショッキングな表現が多々使われているので、心臓の弱い方やミニラファンの方はブラウザバックをお勧めする。命の保証は出来ない。

 

 

 

だが、ミニラが好きな奴なんて本当にこの世に存在するのだろうか……

 

 

 

ここからはミニラの登場作ごとに、奴のおぞましさを振り返っていく。覚悟を決めろ。

 

 

 

『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』(1967)

怪獣島の決戦 ゴジラの息子

ミニラの気味悪さが一目でわかる凶悪なパッケージ

 

記念すべき、いや忌むべきミニラのデビュー作である。

 

 あらすじ
南太平洋の孤島ゾルゲル島で行われていた気象コントロール実験・シャーベット計画が、謎の妨害電波を受け失敗し、島は異常高温に見舞われてしまう。妨害電波の発信源だった巨大な卵からミニラが誕生し、電波を察知した親ゴジラゾルゲル島に上陸。ミニラを狙うカマキラスや、クモンガとの戦いが開始される。

ゴジラ・ストア https://godzilla.store/shop/e/e108/ より

 

 

 

僕がこの映画を観たのは、仕事を終え、家で松屋の牛丼を食べている時だった。僕は牛丼屋の牛丼とかジャンキーなものが結構好きなのだ。

 

だが映画がミニラの登場シーンに差し掛かった時、僕は牛丼を吐き捨てたくなった。

 

奴は生まれ落ちたその瞬間からキモい。キモさの極限を目指して作られたとしか思えない。生まれた直後は巨大な人間の赤ん坊のようなフォルムをしているが、もう顔もキモいしぬめりにまみれた身体もキモい。おまけにふにゃあふにゃあと情けない声を出し腐りやがって、「私はか弱い生き物です助けて下さい」とこちらに訴えているようだ。生きることを舐めてるんだな。つくづく食事中に観るものではなかった。

 

 

生まれてすぐカマキラスの群れに襲われている、という状況に一瞬同情しなくもないのだが、ブヨブヨと突き回される姿がとにかくキモいので、すぐにミニラへの哀れみは消えてカマキラスの応援をしていた。

 

 

この場面ではゴジラが助けにやってきてことなきを得るわけだが、ここでも奴はあろうことかゴジラに向かって「プァプァ(パパ)」と呼んでその場を去ろうとするゴジラに追いすがるわけだ。

別にゴジラは子育てしようなんて思ってないのに。生きてるだけで助けてもらおうなんて傲慢なんだよ。外見だけでなく中身まで腐りきってやがる。

 

 

そもそも、ミニラがゴジラと同種族なのかさえ怪しいもんである。

ゴジラはミニラの、助けを求める特殊な電波に呼応しただけであり、それまで卵を守っていたわけではない。母親らしきゴジラもいないし、ミニラの出自は謎に包まれている。

それになにより、このミニラが成長したところでゴジラになるとも思えない。どうしたってブサイクなままだろう。

 

 

…だがブサイクといえば、残念なことに今回のゴジラもブサイクなのだ。

ゴジラは映画の度に着ぐるみが作り直されているが、今回のゴジラは多分ゴジラ映画史上最強のブサイクだ。

 

怪獣島の決戦 ゴジラの息子 東宝DVD名作セレクション

 ゴジラの息子』版のゴジラ。豚鼻と顔のイボイボがかなり…………うん

 

 

何故ゴジラがこんなにブサイクになってしまったか。理由は色々とあるんだろうが、僕はミニラとの血縁を示すため、ミニラの顔の造形にゴジラが引っ張られたのではないかと勘ぐってしまうのだ。

 

 

もしこの推測が当たっていたら、これは只事ではない。ミニラはその存在のために、神聖なるゴジラの造形まで変えてしまったのだ。

 

変えられたのは造形だけではない。あの核や災害の象徴として不気味なリアリティを持って描かれていたゴジラが、こいつのためについに単なる「お父さん怪獣」にまで貶められてしまった。これは到底許されることではない。俺はこいつをゴジラの息子とは認めないぞ。絶対に。

 

 

 

 

 

 

話が逸れた。

 

 

その後、卑しくもゴジラの庇護下に入ったミニラは、ゴジラに甘え放題の一方、人間のサユリにうつつを抜かしたりとやりたい放題である。見境というものがないのか。

ちなみにこの辺で人間の主人公チームは熱病で全滅の危機に陥っており、対照的な姿が余計に「呑気なことやってんじゃねえ!」とこちらを腹立たしい気持ちにさせるのである。

 

 

その後もカマキラスに負け、後半現れるクモンガには糸でぐるぐる巻きにされたりと、一つも良いところがない。しかもその度にゴジラに助けてもらっているのだから、情けないったらありゃしないのだ。

 

 

 

……まあ一応公平を期すために、ミニラの活躍も記しておこうか。ゴジラのピンチに呼応して、今まで吐けなかった熱線を吐いてゴジラを助けた。以上。

 

 

クモンガを倒し、大雪のゾルゲル島に取り残されたゴジラとミニラは、2体抱き合うようにして冬眠に入ったのだった。ここで、ゴジラ一体だけなら十分島から脱出出来ただろう事は記しておかねばなるまい。最後まで足を引っ張りやがって。

 

…まあこのラストシーンは、映画内で徐々に育まれていった2体の親子関係を象徴するようで、嫌いではないが。

 

 

 

 

 

 

怪獣総進撃』(1968)

 

怪獣総進撃

ミニラ3部作(今勝手に名付けた)の2本目の作品である。とはいえ奴の出番は今回それほど多くないので、ミニラを意識せずに観ることができる。あんしんあんしん。

 

 あらすじ
20世紀末、国連科学委員会は小笠原諸島のとある島に怪獣ランドを建設。ゴジラをはじめとする怪獣たちを一堂に集め、平和裏に管理していた。だが、怪獣ランドに謎の毒ガスが充満。その直後、怪獣ランドの怪獣たちは世界各地を襲撃し始めるのだった。国連科学委員会はキラアク星人の地球征服計画を突き止め、新鋭宇宙艇ムーンライトSY-3を発進させ、月にあるキラアクの怪獣操縦装置の奪取に成功。地球怪獣連合の反撃が始まる。だがキラアク星人は地球にキングギドラを送り込み、形勢逆転を狙うが・・・。

ゴジラ・ストア https://godzilla.store/shop/e/e109/ より

 

 

 

一体何をどうしたのか、怪獣たちが人間の管理下に置かれているというぶっ飛んだ設定をスタートからかましてくる本作。

怪獣たちが宇宙からの侵略者キラアク星人に制御され街を破壊する…というシナリオなのだが、ミニラは洗脳されず街の破壊には参加しない。

調べたところによると前作でゴジラを呼んだ特殊な電波(機械や通信をおかしくする)のおかげらしいが、弱くて使い物にならないとキラアク星人が思っただけじゃないか???

 

 

 

前半の目玉である街の破壊シーンがないため、今作のミニラの出番は、怪獣たちがキラアク星人の制御下から逃れた後、キングギドラとの決戦に臨むラスト15分に集約されている。

 

 

あろうことか奴は1番弱ぇくせに決戦の地に一番乗りしてくる。この時の僕の絶望たるや、皆様の想像に余りあるところだ。やる気だけではどうにもならないこともあるんだぞ。

まあこの後すぐゴジラが続いてきたのでよかったのだが。

 

 

 

さて肝心の戦闘はといえば、今回もいつもの通り、戦うゴジラたちの周りでワタワタしているだけである。

サッカー中継見てるとたまに映ってるサポーターぐらいの存在感しかない。

 

 

 

それだけならまだしも、戦いで弱ったキングギドラにトドメを刺すのはこいつなのである。痛い思いをせず美味しいところだけかっさらうとは、やはり性根が腐っているんじゃないか。

 

 

 

ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』(1969)

ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃



あらすじ
鍵っ子で、いじめられっ子の一郎少年は、発明おじさんの作った玩具で遊ぶのが唯一の楽しみ。その玩具で遊んでいるうちに、夢の怪獣島に誘われるが、そこで一郎のお気に入り怪獣のミニラがガバラにいじめられているのを知る。だが、ゴジラの特訓を受けたミニラは果敢にもガバラに立ち向かおうとする。そんなある日、一郎は逃走中の強盗に拉致されてしまうのだが・・・。

ゴジラ・ストア https://godzilla.store/shop/e/e110/ より

 

 

 

 前回が『怪獣総進撃』だったのに今回『オール怪獣大進撃』とは、ライダーの春映画並みにオールスター集結しやがる。味を占めたのか?

 と思いきや、この『オール怪獣大進撃』は怪獣のシーンがほぼ使い回しの再編映画で、怪獣が集結するのも映像流用の都合、といった感じである。

 そのため登場怪獣を見ると全9体(大ワシも入れると10体)とかなり多い感じだが、実際は殆どの怪獣が過去の映像を使い回しての登場である。

 

 

 しかしながら、この映画においても新撮が行われた怪獣が存在する。

 主役であるゴジラ、今回初登場のガバラ、そしてなんとミニラである。

 

 

 

 まず説明しなければならないのは、今回の世界観である。今回の舞台に怪獣は実在せず、主人公一郎の空想の産物ということになっている。おそらく我々の世界と同じく、ゴジラが映画として上映されている世界なのだろう。 

 

 

 いじめられっ子の一郎は夢の中で怪獣島に行き、ミニラと出会う。一郎は、弱っちいミニラに親近感を抱いていてお気に入りらしい。ミニラが好きなんて奇特なヤツだと思うが、まあ仕方ない。

 

 

 しかしなんとこのミニラ、人間の子供サイズで言葉まで喋る。そうしてゴジラと怪獣たちの戦い(流用映像の部分)を一郎と一緒に観戦するわけだ。

 

 

 

 つまり、今作のミニラは映画の縦軸を構成するナビゲーターの役割を担っており、実質の主役と言っていい。マジかよ。こんな映画絶対に観れないね。絶ッ対。

 

 

 

 

 

 

 

 ………絶対………………観てやらないね…………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何だろうか、この気持ちは。

 

 

 

 

 

 

 

 

初めはあんなに抱いていたミニラへの憎しみが、今は薄れているのを感じる。

 

まさか、ミニラとの付き合いが長くなって、愛着が湧いたとでもいうのだろうか。

 

 

多分、ミニラが喋るようになったせいだろうな。実際に彼の状況をセリフで説明されると、デカい父親を持って大変だな、とか、弱いけど戦わないといけないなんて辛いな、という気持ちになってきてしまうのだ。

 

 

 

着ぐるみを改修されて顔もまあまあ可愛くなったし、そろそろ許してやるべきなのかもしれない。ミニラだって、望んでゴジラの息子になったわけでもなければ、望んであんな姿に生まれたわけでもないじゃないか。

 

 

 

 

僕は、「子供の友達」という立ち位置のキャラに弱い。歳を食ったせいか、それとも中身が子供のままということなのか、とにかくすぐにジンときてしまう。なのでこの映画の雰囲気が結構好きな感じなのも、ミニラの評価に作用しているんだろう。

 

 

 

この映画のミニラを見ろ。彼は一郎の友達として立派に振る舞っているし、一郎の目の前でガバラに立ち向かっていった。その姿は一郎を勇気づけ、誘拐犯にもいじめっ子にも負けず戦った。

 

 

なんとも立派な怪獣ではないか。誰もミニラの事を笑うなどできまい。ミニラは少年たちの友達となったのだ。

 

 

 

 

 

まとめ

正直「ゴジラの息子!!」というデカい看板引っ提げるデビューの仕方はまずかった気がするが、その後の2作でミニラだけの立ち位置を確立したように思う。これ以降ミニラの出る映画がないのは残念だ。もう少し彼の姿を観たかったのだが…………ん?

 

 

 

 

ゴジラ FINAL WARS』(2004)

ゴジラ FINAL WARS

 

どうやら2004年のこの映画にもミニラが登場しているらしい。そこそこ出番もあるようだ。

この映画7年くらい前に観たんだが、ミニラいたっけか。全く記憶がない。

 

本当ならすぐにでも視聴を開始したいところだが、今僕は公開順にゴジラシリーズを追っている身。『FINAL WARS』にたどり着くにはVSシリーズ、ミレニアムシリーズを観た後でなければ。

この映画については、視聴後にここで追記する事としよう。ミニラ、少し待っていてくれよ。

 

 

 

人生に疲れたら子ども向けアニメを観ろー『かいじゅうステップ ワンダバダ』の場合ー

かいじゅうステップ おはなしえほん ダダちゃんの はつめい (かいじゅうステップおはなしえほん)

 

現在NHK教育にて毎週金曜日に放送されている『かいじゅうステップ ワンダバダ』。

2018年から誌面やグッズ展開されている『かいじゅうステップ』シリーズの5分アニメ版で、主に未就学児向けの内容なのだが、一応ウルトラマンシリーズということで僕も毎週観ている。真剣に。

 

 

こどものかいじゅう達が遊びの中で「悪いことをしたら謝る」、とか「かいじゅうによって得意なことは違う」といったことに気づいて成長していくストーリーとなっており、優しい内容でいかにも子ども向けという感じ。

 

 

でも、子ども向けだからって侮れない、いや、子ども向けだからこそ侮っちゃいけないのだ、と僕は思う。

僕がそう感じたのは第6話「おしゃべり ノーちゃん!」でのダダちゃんの台詞。

 

 

 

・人の悪口で盛り上がるのは悪いこと

 

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かいじゅうステップ公式サイト https://www.kaijustep.com/ より

 

かいじゅうのスキャンダラスな話題が大好きなノーちゃん。

あることないこと言って盛り上がってるのを見たダダちゃんが、「本人のいないところで悪口言うなんて最低だ」と言うのだ。

しかも、優しく諭すような感じではなく、「そんなの当たり前だろ、何バカなことやってんだ」という口調でキツめに怒って言う。

 

 

 

これを聞いて僕はハッとした。まるでこっちまで怒られたような気分だった。

 

 

 

会社でも学校でも、人の悪口言って盛り上がるって結構普通のことだ。僕も、子どもの頃はそういうの苦手だったんだけどなあとは思いながら、社会に出て気づけばその仲間入りをしていた。これもコミュニケーションだと自分を正当化して、自分より出来とか評判の悪い奴がいることに安心して。

 

 

そんなことを当たり前にやってた時にダダちゃんのさっきの台詞を聞いて、本当に恥ずかしくなった。子どもの時に僕がなりたかった大人は、人の悪口言って盛り上がったりしないんじゃないかと考えた。

 

 

 

 

・綺麗事は子ども向けじゃない

思い返してみると、僕の人生はずっと子ども向けの作品に支えられていたように感じる。

幼稚園の頃から引っ込み思案で、「優しい」と周りによく言われていた僕は、当時放送していた『ウルトラマンコスモス』のキャッチコピー(正確には映画版のキャッチコピー)「優しさがあれば、強くもなれる!」を見て「いつか自分もウルトラマンみたいな、強くて優しい人になれるんだ」と勇気づけられた気持ちだった。

映画で少年ムサシがコスモスの手に乗せてもらって空を飛ぶシーンでは、自分もそうやって空を飛んだような気がした。

中学生になってちょっと学校に行けなくなりかけた時には、ウルトラマンネクサスのOP曲『英雄』の、

 

 

闇が怖くてどうする
アイツが怖くてどうする
足踏みしてるだけじゃ
進まない

 

という歌詞を頭の中で何度も繰り返しながら学校に向かったものだ。

高校に入って見始めたプリキュアでは、キュアハッピーの必死で頑張る姿に、諦めず立ち向かっていく事の大切さを学んだ。

 

「ズルしちゃいけない」とか、「友達は大事にしなきゃいけない」とか、大人になった今聞くと綺麗事すぎて恥ずかしくなる。ちょっとぐらい仕方ない、綺麗事で解決できないこともあるって誤魔化したくなる。

でも、仮面ライダークウガ・五代雄介の言葉を借りるなら「綺麗事だからこそ現実にしたい」のだ。綺麗事が綺麗事じゃなくなるように頑張るのが、きっと僕ら大人の役目なんじゃないだろうか。子ども向けアニメは、そんな事を僕に思わせてくれる。

 

 

 

 

・人生に疲れたら子ども向けアニメを観ろ

どんな年代の人も、子どもの頃好きだったアニメや漫画が、それぞれにあると思う。

人生に迷ったとき、自分を見失いそうなときにはその作品を見返して、子どもの頃の気持ちを思い出すといいかもしれない。

きっとあなたが好きだったその作品は、今だからこそ気づける大事なメッセージに溢れているはずだ。

 

 

ミソシタが水中からせめてきたぞ! 獣ービーストーと弁慶もだ!! この世の終わりだあ!!!!!

 

 

 

昨日彼女から、「このライブやばくない?」と言って見せられたのがこんなんだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤベーーイ!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

は、ハッ、ハッ、あっ、は、はっ、、、

 

 

 

 

は?

 

 

 

 

 

完全に脳の理解の限界を超えている。

 

 

 

全部好きなんですけど? 全部聴いたんですけど??

 

 

しかもミソシタ??????? あのVtuberの????

 

 

 

 

他3組がどちらかと言えば彼女の趣味で知っていたのに対し、ミソシタは僕が彼女にゴリ押していたアーティストだったんですけど。え、この人たち対バンとかやるような仲なの? 知り合いなの???

 

 

 

この凄まじさ、あり得なさを例えるなら、極左と極右が一つにまとまるようなものであり、また地震と台風とエレクトリカルパレードが一気に押し寄せて来るようなものであり、決して交わらないはずの並行世界が交わってしまった瞬間のようであり、要するに世界の終わりなのだ。

 

 

 

しかも会場の吉祥寺NEPOは、上京してから半年、僕が一番行ったライブハウスである。

 

 

 

つまり僕の半年間のオールスターであり、メモリアルであり、集大成なのだ。

 

 

 

知らない人には僕のこの興奮が伝わらない気がするので、ここから下には、僕とそのアーティストとの思い出話を書いてみることにする。これを読んで、そして一緒にライブに行こう。

 

 

 

・柳澤澄人(nameshop/オワリズム弁慶)

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 小さなライブハウスでバンドメンバーを囲むつもりでいたら、気づけば観客の方がバンドメンバーに囲まれていた、そんな経験をしたことはあるだろうか。僕はある。オワリズム弁慶のライブの時だ。

 

 


【MV】オワリズム弁慶 "七転八万起"

 

 観客と同数くらいいるんじゃないかと思ってしまうメンバーが歌い踊り狂って大騒ぎである。あと曲の最中にちくわを振る舞われた。楽しくないわけがなかった。

 

 楽しかったので僕は帰ってからアルバムを買ったぐらいだ。

 

 ボーカルも記憶だと4人くらいいた気がするのだが、今回O.Aを担当する柳澤澄人も確かにその中にいた。大学の友人に顔が似てるなあと思ってガン見していたので結構記憶に残っている。

 nameshopはApple Musicで聴くことが出来たのですが、こっちもおしゃれでいい感じ。

 1人だとどんな歌を歌うのか、楽しみだなあ。

 

 

・Emily likes tennis

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 最初に断っておくが、別に彼らはラーメン屋ではない。おそらく11月3日にラーメン屋でライブした時の写真を使ったのだと思われる。僕も行きたかった。普段のライブは普通に普通の格好をしている。

 このバンドを知ったのは、今回と同じく「水中」の対バンとしてだったが、その衝撃は凄まじかった。まずはこちらを見て欲しい。

 


Emily likes tennis / Space power 2016.10.09 新宿motion

 

 完全にどこかヤッちゃっている。

 特にVo.獣ービーストーの目がヤバイ。僕らに見えてないものが見えているという狂気がはみ出ちゃっている

 そもそもこの動画、ちゃんと公式で上げてる動画なんだろうか

いや、公式ホームページにリンクが乗っている以上、公式チャンネルに間違いないのだが、「とりあえずチャンネル作って何個か動画上げてみました」という以上のものを感じないつくりである。だって、アイコンの画像すら設定してないんだぞ。

 ライブの感じも完全に異世界であり、サメに食われる体を改造され人間を恨むゾウ日系三世のブラジル人などが次々に登場し、ラストはメンバーのすすり泣きで終わりという、ごめんちょっと自分で何言っているか分からなくなってきた。

 彼らの作り出す世界観はかなり中毒性が高く、ライブ後僕と彼女の間では「What is that…………スペィスパゥワ」「ニッケイサンセイノ、ブラジルジンデェス」などの獣ービーストー物真似が流行した

 前回CDを買わなかったのが心残りなので、今回は買おうと思う。

 

・ミソシタ

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 ミソシタ? ああ、あいつのことならよく知ってるよ。昔からの馴染みさ。

 彼を知ったのは、Vtuberという言葉が定着する少し前、個人勢がわんさか出てきて業界が活気付いてきた頃だった。

 僕がキズナアイにじさんじなどを見漁っていた画面に、奴は唐突に現れた。こんな動画で。

 

 

 

 僕は最初、「ああ、ブームに乗じてヘンな奴が出てきたんだなあ」と思い、最初は再生する気にもならなかった。

 しかしVtuberの動画を観る時間が増えるにつれ、ふとした拍子にあの強烈なビジュアルが画面に現れる。

 それで僕は怖いもの見たさで先程の動画を再生してみたのだ。

 

 

 結果、普通に面白かった

 その時はエロ本を買った帰りにタイムリープに巻き込まれるというギャグみたいな展開に笑っていただけだったのだが、それと同時にミソシタの、ただのネタでは済まされない「信念」のようなものも感じたのだった。

 

 そしてこの曲で、僕は自分の感想が間違いでなかったことを知る。

 

 

この歌も初見ではノーモーションで腕を振り上げるミソシタが面白すぎるのだが、何度も繰り返して聞いているうち、この曲が同士たちに向けた「応援歌」であることに気付く。ここでいう「同士」とは、Vtuberのことであり、あるいは作品を作るクリエイターであり、何者かになろうとする全ての人のことなのであろう。

 

僕がこの歌に感銘を受け、新宿のタワレコでCDを買ったときにはまだ大学生だったが、社会人になって改めて聞くとこれがまあ心に刺さるのだ。月曜の電車の中で「リスタート」とか聴いたら、泣きそうになるぞ

 

水中、それは苦しいSP

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 おっさん1人とイカしてるバイオリニスト1人とかわいい女の子が2人いて絵面の訴求力がすごい

 僕は音楽的な事はわからないが、ロックの音の中にバイオリンの音が混ざる感じがノスタルジーな気持ちを呼び起こす。感じがする。

 ただこっちもボーカル・ジョニー大蔵大臣の目がヤバイ

獣ービーストーの目が異世界を見つめる狂気の光をたたえているとすれば、ジョニー大蔵大臣の目にはとんでもない「殺意」が宿っているように見えた。

 「ここにいる奴全員俺の音楽で殺してやるぜ 聴かない奴は死ね」くらいの、ある意味ロッカーとしては正しいのかもしれないが、そんな殺意に満ち満ちていた。

 ジョニー大蔵大臣は結構凄い人らしいのだが、何が凄かったのかはさっぱり忘れてしまったので各自調べて頂きたい。

 音楽は、もう普通に素晴らしい。自分が聴いた中では「芸人の墓」が強く印象に残っている。是非聴いてみてくれ。

 

 

 

と、つい長々語ってしまったが、要するにそれぐらい楽しみなのだ。楽しみで仕方ないのだ。

とりあえず曲を聴きまくろう。みんなも聴きまくって、1/18の【月を食べる】に一緒に行こう。

 

【事前準備編】聖地を巡礼しながら、『天気の子』のどこが好きなのか考えた

 

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            (C)2019 「天気の子」製作委員会

 

 

 

 

・誰もわかってくれないのだ。

 

 

 会社の同期の支倉が言うのだ。

「君の名はに比べてストーリー弱いんだよな」と。

 

 

 

 

 

 

 大学の友達で、4月から教員をやっている田中がツイッターで言うのだ。

「登場人物に全く感情移入出来なかった」と。

 

 

 

 

 

 

 中野の盆踊りの屋台の列で、僕らの前に並んでいたカップルが言うのだ。

「天気の子、全体的に微妙だったよね」と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな声が聞こえてくるたび、僕はブチブチにブチ切れ、フザケンナ、それはキサマラの感性に問題があるんだ!!!!と叫び回った。心の中で。

 口には出せなかった。

 

 

 

 

 というのも、自分でも、『天気の子』の何がそんなに好きなのか、よくわかってなかったからである。

 

 

 

 

 

 これは悔しい、死ぬほど悔しいことだ。好きが嫌いに負けるはずはないのに、僕はすっかり負けている。とてもこのままにはしておけない。

 

 

 

 

 自分の中に確固たる根拠を持ち、ああいった批判的な意見を申す奴らに「それはキサマラの感性の問題だクソァ!」と言えるようになりたい。何か、自分の中の『天気の子』観を確認する方法はないものか。僕は考えた。

 

 

 

 

 

 

・迷ったときは聖地を巡るのだ。

 古来より人は、人生に迷った時、神に祈りたい時に巡礼の旅を行なってきた。日本でも、四国八十八ヶ所巡りなど有名である。

 

 

 そして僕はといえば、今確かに迷いの中にいる。「天気の子つまらん!」という狼のような凶悪な連中に怯える哀れな子羊ちゃんである。

ひょっとして今、巡礼をする良いタイミングなんじゃないだろうか。

 ただ巡礼する聖地はもちろん『天気の子』の舞台となった東京の各地。

聖地巡礼」がダブルミーニングになっていて、我ながら上手いと思ったのだが、どうか?

 

 

 

というわけで、台風19号の過ぎ去った、明くる10月13日、僕は聖地巡礼の旅に出ることにしたのだった。

 

 

 

 

 

・旅には準備が必要なのだ。

 

 聖地巡礼に出る前日、僕は2つの準備をすることにした。

 ちなみにこの日は観測史上最大級の台風19号が関東に上陸した日であり、僕は家から一歩も出ずに準備に取り組むことができた。

 

 

一つ目の準備は、『天気の子』の聖地をマッピングしまくること。

 

 

 

なお、巡礼する聖地の情報については、こちらのサイト様を参照させて頂いた。大変お世話になりました。

 

 

映画「天気の子」 ロケ地紹介※ネタバレ有り 聖地巡礼用マップあり | 気ままなのらねこの部屋www.google.com

 

 

 こちらのサイトを参照しながら、目的地にマークを付けまくる。

 

そうしているうちに、マッピングがすごく狭い範囲、ほとんど山手線の圏内に集中していることに気付く。

 

そう、『天気の子』は都内のすごく狭い範囲が舞台なのだ。

 

 

にも関わらずスケールの小ささを感じさせない(どころかかなり大きく感じる)のは、帆高が東京に感じていたスケールの大きさが現れているからではないだろうか。

範囲としてはすごく小さな舞台であっても、彼らのような少年にとっては大冒険の舞台足りえるのだろう。

 

 

 

 

さて、そんなこんなで巡礼する場所の目星はついた。もう一つ僕が準備として行ったのが、小説版『天気の子』を読むこと。

 

まだ映画がソフト化されていない現在、せめて小説でお話を振り返っておこうと思ったのだ。

 

小説 天気の子 (角川文庫)

小説 天気の子 (角川文庫)

 

 

 

 

展開は映画と全く同じだが、須賀や夏海視点の場面が追加されており、映画を観た人でも一読の価値あり。新海誠の文章もクセがなくてテンポよく読むことが出来た。

 

 

 

お話の感想は【当日編】まで取っておくことにするが、やっぱり僕はこの物語が好きだ。誰が何を言っていようと、やっぱりそれだけは変わらない。

 

 

 

 

 

・打ち切り最終回みたいな朝。

さあ、準備はととのった。後は当日早起きして計画通りに聖地を回るだけだ。必ずや良い旅にしてみせるぞ! という意気込みを抱え込んで、その日は午前2時に眠りについた。

 一日中準備の時間があったとはいえ、つい買ってあった漫画版エヴァンゲリオンを読んだり、止まっていたダンガンロンパの続きをやったりしていたらこんな時間になってしまったのだった。

 

 

まあ、早起きくらい余裕でしょ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日

 

 

 

 

 

 

 

 

起きたら10時半だった。

 

 

 

 

 

 

 

 【当日編】につづく。

思い切って『ウルトラマンタイガ』の気になる点を挙げてみる

ウルトラマンタイガ Blu-ray BOX I

 

 

 

  今年7月から始まった『ウルトラマンタイガ』も、ついに折り返しとなる13話まで放送されました。

 

 

 自分自身、毎週放送を楽しみにしているし、面白いとも思うんですが、一方でこうも思ってしまうんです。

 

 

 

 

「なんか、ちょっと微妙じゃない?」

 

 

 

 

 

   ツイッターで放送後の感想を見ていると、毎回、「嫌いではないんだけど『惜しい』」という感想を持っている方が多い気がします。

  自分もだいたいそんな感想です。

  どうしてこんな感想を抱いてしまうのか、1話〜13までの展開を振り返りながら、その原因と思われるものを、キャラクターに注視しながら書いていきたいと思います。放送後半への期待も込めて。

 

 

 

 

・話に関われないトライスクワッド

 フーマが登場する4話あたりからずっと気になってるのが、シナリオにおけるウルトラマン達の影の薄さ。

 

  キャラの強いウルトラマンが3人も揃っているのに、シナリオを進行するのはあくまでE.G.I.Sとゲストキャラなんですよね。回によっては怪獣出現までほとんど喋らない事もしばしば。

 

 

  もしもの話、ヒロユキに憑依しているのが初代ウルトラマンであっても、グレートであってもマックスであっても、毎話のシナリオに変化ないんじゃないでしょうか。

 

 

  これではE.G.I.Sとトライスクワッドが同じ番組にいる意味がないのではないでしょうか。

  

 

 

・本当にバディ?

  ヒロユキが変身する時に叫ぶ台詞、「バディゴー!」。当然毎回挟まれるシーンですが、この台詞が耳に入るたび小首を傾げたくなる。

 

 

「バディって言えるほど相棒感あったっけ?」と。

 

 

 だって、「バディ」って、相棒って意味ですよ。お互いにとって特別な存在を指す言葉のはずです。

 

   

  しかし『タイガ』のここまでのシナリオを振り返ってみると、ヒロユキとウルトラマン達の関係性を深めるエピソードってほとんどなかったですよね。

  簡単に言ってしまうと、ヒロユキとウルトラマン達との間にドラマがない。

 

 

 

  それでも個人的には、ヒロユキとタイガは相棒感出てると思うんですよね。

  幼少の時から(ヒロユキはその事を知らないまでも)ヒロユキと一緒にいたり、1話での変身前の問答も良かった。

  また、2話では目の前の命を助けたいヒロユキと、被害拡大を防ぐためにまずは怪獣を倒すべきとするタイガとの意見の対立が描写され、その後も度々言い合ったり共に悩んだりしています。

  

  

  その一方で、タイタスとヒロユキ、フーマとヒロユキの関係性はほぼ描写されていないといってもいいでしょう。

  

 

  元々タイガとチームを組んでいたという事実もあり、タイガにくっついて来ただけでヒロユキの事は割とどうでもいいんじゃないのか、という印象も持ってしまいます。

 

  2クール目でタイタス、フーマとヒロユキが関係を深めるエピソードがあるといいなあ。

 

 

 ・『電王』が求められていた?

   ところで、「1人の体に複数のウルトラマンが宿る」、「各ウルトラマンに声優起用」というのを知って、『電王』を連想した方も多いのでは。

 

  ではここで『仮面ライダー電王』の登場人物という『タイガ』の登場人物を比べてみましょう。

 

 

 

  『電王』をよく知らない人もいるかもしれないので、まずはイマジンとはなんなのか、Wikipediaを参照してみましょう。

 

 

未来から2007年にやって来た人類の精神体が、人間のイメージ=記憶により怪人としての肉体を得た姿。過去を都合の良いように改竄し、現在や未来を変えることを最大の目的とする。

 

 

 

 

  要するに、『電王』における怪人達の総称がイマジン、という事です。

ただイマジン達はそれほどしっかりと統率が取れているわけではなく、色々あってドロップアウトしたイマジン達が仮面ライダーの側について戦っている訳ですね。

 

 

  さらに『電王』最大の特徴は、イマジンが仮面ライダーに憑依する事でフォームチェンジができる点。

 

 

  主人公・野上良太郎は電王に変身する資格は有しているものの、戦闘力はからっきし。1人では満足に戦うことができません。

 

  そこで、仲間のイマジンが良太郎に憑依。実体を持たないイマジンに体を貸すことで戦闘を可能にします。

 

なんとなく『タイガ』との共通点が見えて来たのではないでしょうか。

 

 

・イマジンは問題児、ウルトラマンは優等生?!

 

   さて、ではそんなイマジン達は番組内でどのような立ち位置だったのでしょうか。

 結論から言ってしまうと、彼らは作劇上かなり重要なポジションを占めています。

  

 

  イマジンは電王として戦うと同時にトラブルメーカーでもあります。なので何か問題を起こして話の起点になる事も多かったんですよね。そしてそういった問題児達が主人公の良太郎を中心にまとまっていく。

 

 

  イマジンのキャラを立てる事で良太郎のキャラクターもはっきりしていく、理想的なキャラ間の関係性だったと思います。

 

 

  ウルトラマンがもっと話を回していく存在になれば、それに応じてヒロユキのキャラも深みが出てくると思うんですよね。今んとこあまりつかみ所ない気がするし。

 

・トレギア 

  今作通しての悪役、トレギアの立ち位置も賛否別れるところ。個人的にはモヤモヤするところもあり。

 

 

  ベリアルがガンガン戦闘して、やられる時はきっちりやられる「気持ちのいい悪役」なのに対して、トレギアは裏で全ての糸を引いている悪役ですが、やり方がいちいち陰湿なのでスカッとしない毎回のお話と合わせて暗い印象を与えられます。

 

 

  今のところほとんどトレギアの思い通りに事が進んでおり、戦闘力の底も見せていない辺りもモヤモヤする点。そろそろ一回ぶっ飛ばされて欲しいんですが、トライストリウムの登場がそのきっかけになるでしょうか。

 

 

 

・でもやっぱり『タイガ』は面白い!

  という事で、手放しで絶賛する気にはちょっとならない『タイガ』ですが、総集編である13話を観ると、「やっぱりいいじゃんタイガ」という気持ちにさせられます。

 

  戦闘はかっこいいし、キャラも個人単位で見れば尖った奴らばかりで面白い。

 

 

  後半戦も始まったばかりなので、ここから更に面白くなることを願っています。

 

 

S.H.Figuarts ウルトラマンビクトリー レビュー

 

ニュージェネレーションヒーローズから、ウルトラマンビクトリーが商品化。

 

 

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箱はこんなん。ビクトリウムシュートのポーズをとったビクトリーが目を惹きます。

あと値段のシール剥がすの忘れた。

 

 

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 出ました。手にとってみて、初めてデザインを見た時の衝撃が蘇ってきます。

ビクトリーは放送観てて衝撃的なポイントが多かったので、それらも振り返りながらレビューしていきましょう。

 

 

 

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  ウルトラマンシリーズではお馴染みの交換用赤タイマーが付属。胸周りのデザインが直線的でカッコいいっすよね。

 

  さて、最初の衝撃ポイントは頭部。見る角度で印象が変わるよく分からん造形に、ドデカイVの字が目を惹く。

  そのほかモミアゲも装備され、頭部だけで「なんだコイツ!!」と思わせる要素が満載。

  初めてビクトリーのデザインを見た時は衝撃的すぎて目眩がしたもんです。

 

 

 

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背中。フィギュア触ってて初めて知ったんですが、ビクトリーって背びれ無いんですよね。

 

ニュージェネレーションヒーローズのデザインを手がけている後藤正行さんは、

 

S.H.Figuarts ウルトラマンニュージェネレーションヒーローズ集結記念 後藤正行デザイナーインタビュー | 魂ウェブ

 

↑こちらの記事で、背びれにも特徴をつけていると仰っていますが、ビクトリーには逆に背びれがない。

背びれが無いウルトラマンって他にいましたっけ。ここもかなりの衝撃ポイント。

 

 

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 ちなみに今回、肩の可動が狭く腕が横に水平に上がりません。写真の位置が限界。地味に不便なポイントです。

他のフィギュアーツなら余裕なのに、何故だ…………

 

 

 

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とはいえビクトリウムシュートのポーズなどは問題なく再現可能です。

 

 

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その他、ビクトリーの特徴といえば足技の多用。

……なんですが、蹴りのポーズつけるの難しくて写真は余り無い。

 


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エレキングに喰らわせた凄いエフェクトの跳び蹴りも印象的。

 

 

 

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 そしてビクトリー最大の特徴、右腕を怪獣の身体の一部に変えるウルトランスも再現。EXレッドキングナックルが付属します。

 

 

 

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ナックルは見た目の割に軽量なので、ある程度保持が出来ます。関節は特にありませんが、塗装で質感もバッチリ。

というかEX怪獣のフィギュアーツ欲しいなあ。

 

 

 

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ビクトリーといえばこっちも忘れちゃいけない、ウルトランス・シェパードンセイバーも付属。

 

 

 

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この武器もかなりの衝撃ポイントでしたね。

これまでのウルトラマンの「剣」って、アグルブレードとかメビュームブレードなど、腕から伸びる光の剣ばかりだったんですよね(エースブレードなど例外はあるにせよ)。

それをビクトリーは、握りのある明確な「剣」を持ち出してきたんですよね。こういう商品はどちらかというと仮面ライダーの領分だと思っていたので驚いたものです。

 

 

 

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ただやっぱり剣を持ってるフィギュアはポージングが楽しい。

 

 

 

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さて、ここまでビクトリーについて色々語ってきましたが、実はかなり好きなウルトラマンなんですよねビクトリー。

インパクトある見た目とか、異形に変わる右腕とか、しかもこれで剣士属性なとことか個性てんこ盛りなのがいい。直線の多いデザインも慣れるとカッコいいですしね。

 

 

相方でもあるウルトラマンギンガは今月、10月19日に発売。こっちも楽しみです。

グミレビュー 「大阪大学ワニ博士の頭脳グミ コンセントレイトグレープ味」

 

 

こんにちは、吉川ケケです。

 

 

 

自分、グミ好きなんですよね、グミ。以前グミのことだけ書くブログを作ろうかと思ってたくらい。

 

 

すとぷりコラボ「コロロ すとろべりー味」を知っているか - 超・徒然感想ブログ

以前書いたグミのブログはこちら。

 

 

で、今回気になるグミを発見しちゃったんですよね。これなんですが。

 

 

・「大阪大学ワニ博士の頭脳グミ」とは

 

 

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その名も「大阪大学ワニ博士の頭脳グミ コンセントレイトグレープ味」。

9月17日から全国のセブンイレブンで販売されているこのグミですが、元々は大阪大学UHA味覚糖との共同開発で誕生し、阪大生協限定で売られていたものだそう。また現在も「イノベーティブアップル味」は阪大生協限定らしいです。

 

詳しくは公式サイトをご覧ください。

大阪大学ワニ博士の頭脳グミ — 大阪大学

 

 

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というわけで、早速セブンに行って買ってきました。なかなか目を惹くパッケージだと思います。

 

ちなみにパッケージにもいる「ワニ博士」は大阪大学の公式キャラクターらしいですよ。amazonで調べたらグッズも出てくる。

 

ワニ博士ミニストラップ

ワニ博士ミニストラップ

 

 

阪大ほどの知名度になるとブランドが一つ出来上がるわけだ。すげえなあ。



ちゃんと公式サイトもあるらしい。↓

大阪大学 ワニ博士

 

 

 

・グミ外観

 

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さて、話が脇に逸れましたが、グミの形はこんな感じ。

映りが悪くて判りにくいですが、ワニ博士の顔になってます。かわいい。

では早速食べてみましょう。

 

 

 

 

 

・食べた感想

 

グミについて僕から説明する前に、まずこちらのグラフをご覧頂きたい。

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※頭脳グミ公式サイトより引用

 

このグラフ、どういう計算で算出されたんだかさっぱり判りませんが、それは僕が文系だからでしょうか。理系にはわかるんでしょうか。そもそも「グミの特異点」ってなんなんだ。

 

ただ、実際に食べてみるとこのグラフが示している食感が理解できます。

パッケージに「ハードな食感」と書いてある通り、もちろん硬めなんですが、想像とは少し違った硬さでした。

 

 

所謂ハードグミって奴らは、それはもうめちゃくちゃ硬いじゃないですか。

「ゼラチンでゴリゴリに固めあげましたぁ!!」

みたいな感じで、食べてたら顎が痛くなってくることもありましょう。

 

 

 

でもこの「頭脳グミ」はちょっと違う。

 

 

頭脳グミを噛むと、ある程度まで抵抗なく潰すことができます。

「あれ、思ったより柔らかいかな?」

と感じるくらい。

 

 

しかし、噛みちぎろうとするところで、しっかりとした歯ごたえを感じます。そこは確かに「ハードな食感」でした。

 

 

つまり、ハードグミなのにクッション感があって噛みやすいんですよね。多分ぶっ続けで食べても顎とか痛くならない。

 

 

また、グミを噛んでいると鼻に抜けるグレープの香りも心地よい。独特の噛み心地と合わせて、確かに集中力が上がりそうな感じがしました。

 

 

・まとめ

 自分、このグミかなり気に入りました。こんなステキなグミを独占していた阪大関係者に嫉妬するほどに。

 

 

 他のハードグミとは異なる食感がくせになります。皆さんも買ってみては。