ミソシタが水中からせめてきたぞ! 獣ービーストーと弁慶もだ!! この世の終わりだあ!!!!!
昨日彼女から、「このライブやばくない?」と言って見せられたのがこんなんだった。
!告知解禁!
— NEPO (@nepo_kichijoji) 2019年11月5日
2020.1.18.sat【月を食べる】
1F open 17:30
LIVE start 19:00
adv.¥2500(+1order)
・水中、それは苦しいSP(ジョニー大蔵大臣×セクシーパスタ林三×えらめぐみ×さと子)
・ミソシタ
・Emily likes tennis
O.A.柳澤澄人(nameshop/オワリズム弁慶)
<予約>https://t.co/eHU61zPKmT pic.twitter.com/ll9cKume8a
ヤベーーイ!!!!!!!!!!!!!!!
は、ハッ、ハッ、あっ、は、はっ、、、
は?
完全に脳の理解の限界を超えている。
全部好きなんですけど? 全部聴いたんですけど??
しかもミソシタ??????? あのVtuberの????
他3組がどちらかと言えば彼女の趣味で知っていたのに対し、ミソシタは僕が彼女にゴリ押していたアーティストだったんですけど。え、この人たち対バンとかやるような仲なの? 知り合いなの???
この凄まじさ、あり得なさを例えるなら、極左と極右が一つにまとまるようなものであり、また地震と台風とエレクトリカルパレードが一気に押し寄せて来るようなものであり、決して交わらないはずの並行世界が交わってしまった瞬間のようであり、要するに世界の終わりなのだ。
しかも会場の吉祥寺NEPOは、上京してから半年、僕が一番行ったライブハウスである。
つまり僕の半年間のオールスターであり、メモリアルであり、集大成なのだ。
知らない人には僕のこの興奮が伝わらない気がするので、ここから下には、僕とそのアーティストとの思い出話を書いてみることにする。これを読んで、そして一緒にライブに行こう。
・柳澤澄人(nameshop/オワリズム弁慶)
小さなライブハウスでバンドメンバーを囲むつもりでいたら、気づけば観客の方がバンドメンバーに囲まれていた、そんな経験をしたことはあるだろうか。僕はある。オワリズム弁慶のライブの時だ。
観客と同数くらいいるんじゃないかと思ってしまうメンバーが歌い踊り狂って大騒ぎである。あと曲の最中にちくわを振る舞われた。楽しくないわけがなかった。
楽しかったので僕は帰ってからアルバムを買ったぐらいだ。
ボーカルも記憶だと4人くらいいた気がするのだが、今回O.Aを担当する柳澤澄人も確かにその中にいた。大学の友人に顔が似てるなあと思ってガン見していたので結構記憶に残っている。
nameshopはApple Musicで聴くことが出来たのですが、こっちもおしゃれでいい感じ。
1人だとどんな歌を歌うのか、楽しみだなあ。
・Emily likes tennis
最初に断っておくが、別に彼らはラーメン屋ではない。おそらく11月3日にラーメン屋でライブした時の写真を使ったのだと思われる。僕も行きたかった。普段のライブは普通に普通の格好をしている。
このバンドを知ったのは、今回と同じく「水中」の対バンとしてだったが、その衝撃は凄まじかった。まずはこちらを見て欲しい。
Emily likes tennis / Space power 2016.10.09 新宿motion
完全にどこかヤッちゃっている。
特にVo.獣ービーストーの目がヤバイ。僕らに見えてないものが見えているという狂気がはみ出ちゃっている。
そもそもこの動画、ちゃんと公式で上げてる動画なんだろうか。
いや、公式ホームページにリンクが乗っている以上、公式チャンネルに間違いないのだが、「とりあえずチャンネル作って何個か動画上げてみました」という以上のものを感じないつくりである。だって、アイコンの画像すら設定してないんだぞ。
ライブの感じも完全に異世界であり、サメに食われる、体を改造され人間を恨むゾウ、日系三世のブラジル人などが次々に登場し、ラストはメンバーのすすり泣きで終わりという、ごめんちょっと自分で何言っているか分からなくなってきた。
彼らの作り出す世界観はかなり中毒性が高く、ライブ後僕と彼女の間では「What is that…………スペィスパゥワ」「ニッケイサンセイノ、ブラジルジンデェス」などの獣ービーストー物真似が流行した。
前回CDを買わなかったのが心残りなので、今回は買おうと思う。
・ミソシタ
ミソシタ? ああ、あいつのことならよく知ってるよ。昔からの馴染みさ。
彼を知ったのは、Vtuberという言葉が定着する少し前、個人勢がわんさか出てきて業界が活気付いてきた頃だった。
僕がキズナアイやにじさんじなどを見漁っていた画面に、奴は唐突に現れた。こんな動画で。
僕は最初、「ああ、ブームに乗じてヘンな奴が出てきたんだなあ」と思い、最初は再生する気にもならなかった。
しかしVtuberの動画を観る時間が増えるにつれ、ふとした拍子にあの強烈なビジュアルが画面に現れる。
それで僕は怖いもの見たさで先程の動画を再生してみたのだ。
結果、普通に面白かった。
その時はエロ本を買った帰りにタイムリープに巻き込まれるというギャグみたいな展開に笑っていただけだったのだが、それと同時にミソシタの、ただのネタでは済まされない「信念」のようなものも感じたのだった。
そしてこの曲で、僕は自分の感想が間違いでなかったことを知る。
この歌も初見ではノーモーションで腕を振り上げるミソシタが面白すぎるのだが、何度も繰り返して聞いているうち、この曲が同士たちに向けた「応援歌」であることに気付く。ここでいう「同士」とは、Vtuberのことであり、あるいは作品を作るクリエイターであり、何者かになろうとする全ての人のことなのであろう。
僕がこの歌に感銘を受け、新宿のタワレコでCDを買ったときにはまだ大学生だったが、社会人になって改めて聞くとこれがまあ心に刺さるのだ。月曜の電車の中で「リスタート」とか聴いたら、泣きそうになるぞ。
・水中、それは苦しいSP
おっさん1人とイカしてるバイオリニスト1人とかわいい女の子が2人いて絵面の訴求力がすごい。
僕は音楽的な事はわからないが、ロックの音の中にバイオリンの音が混ざる感じがノスタルジーな気持ちを呼び起こす。感じがする。
ただこっちもボーカル・ジョニー大蔵大臣の目がヤバイ。
獣ービーストーの目が異世界を見つめる狂気の光をたたえているとすれば、ジョニー大蔵大臣の目にはとんでもない「殺意」が宿っているように見えた。
「ここにいる奴全員俺の音楽で殺してやるぜ 聴かない奴は死ね」くらいの、ある意味ロッカーとしては正しいのかもしれないが、そんな殺意に満ち満ちていた。
ジョニー大蔵大臣は結構凄い人らしいのだが、何が凄かったのかはさっぱり忘れてしまったので各自調べて頂きたい。
音楽は、もう普通に素晴らしい。自分が聴いた中では「芸人の墓」が強く印象に残っている。是非聴いてみてくれ。
と、つい長々語ってしまったが、要するにそれぐらい楽しみなのだ。楽しみで仕方ないのだ。
とりあえず曲を聴きまくろう。みんなも聴きまくって、1/18の【月を食べる】に一緒に行こう。